歯磨き粉の成分知ってますか?
投稿日:2021年10月15日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは!歯科衛生士の渡部です☺★
毎日歯みがきをする時に、ほとんどの方が歯磨剤(歯みがき粉)を使用されていると思います。
歯磨剤には基本成分と薬用成分が入っており、
むし歯予防、歯周病予防、知覚過敏抑制、歯を白くする効果のあるものなど様々です。
それぞれの成分について説明していきたいと思います。
基本成分
<研磨剤>
・無水ケイ酸、リン酸水素カルシウム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム
→研磨剤(清掃剤)は、歯の表面を傷つけず汚れやステインなどを落とす
<発泡剤>
・ラウリル硫酸ナトリウム
→歯みがき粉を泡立たせ、口中に歯みがき粉を拡散させ汚れを洗浄
<湿潤剤>
・グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール
→歯磨剤に湿り気を与える
<粘結剤>
・アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、カラギーナン
→粉末成分と液体成分を結合させて、歯磨き粉に粘度感を与える
<香味剤>
・サッカリンナトリウム、メントール、ミント類
→爽快感と香りを与える
<保存料>
・安息香酸ナトリウム、パラベン類
→品質の劣化を防ぐ
薬用成分
<フッ化物(フッ素)>
・モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化ナトリウム
→再石灰化の促進、歯質耐酸性向上、むし歯予防
<抗炎症剤>
・トラネキサム酸、プシロンアミノカプロン酸
→出血防止(歯肉の炎症による出血を促進する)
・β‐グリチルレチン酸
→消炎、解毒、抗アレルギー作用
・ビタミンE
→消炎、血行促進(歯肉の血流を促進、歯周病予防に効果的)
<酵素>
・デキストラナーゼ
→歯垢(プラーク)の分解除去
<殺菌剤>
・トリクロサン、ビオゾール(IPMP)、塩化セチルピリジニウム
→殺菌効果(むし歯菌、歯周病菌の殺菌、菌の増殖を抑えます)
<知覚過敏>
・乳酸アルミニウム、硝酸カリウム
→痛み刺激の遮断(冷たいものがしみる)
歯磨剤をより効果的なものに
現在歯磨剤の種類はたくさんあります。
その中から目的、用途に合わせて歯磨剤を選ぶことで、日々のブラッシングがより効果的なものになります。
是非お手元にある歯磨剤の成分を見て自分にあっているものなのか確認してみるのも良いかと思います!!
また、今の自分にはどの歯磨剤があっているのかわからない場合には
お気軽にお声がけいただけたらと思います\(^o^)/♡
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